僕が新入社員や人事異動で配属された部下からよく受ける相談です。
今回は、センスの磨き方、もしくはある人とない人の違いについてお話します。
目次
そもそもセンスって何
はてな
センス【sense】
1.物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
2.判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」
引用:goo国語辞典より。
改めて意味を調べると、なるほどって感じです。
早い話が「感覚」ってことですね。
そもそもセンスにも色々あります。
文系のセンス
語学力、文章力、会話力・・・
理系のセンス
計算力、分析力、論理的思考力・・・
スポーツのセンス
投げる能力、走る能力、飛ぶ能力・・・
芸術のセンス
絵を書く能力、歌を歌う能力・・・
数え出したらキリがないです。
つまり、センスとは感覚なので、どんな言葉にでも「センス=感覚」付ければそれっぽくなります。
サッカーやテニスでもそうですよね。
練習を続けていくうちに「あ、今、なんか掴んだ」みたいなときってありませんか。
それがセンスです。
経験していくうちに備わるものであり、センスは獲得できるものです。
つまり、センスを身につけるとは「感覚を身につける」ことであり、努力し続ければいつか必ず獲得できます。
僕は企業勤めのグラフィックデザインの仕事をしています。
デザイン事務所ではないので、システムエンジニア、経理、営業マンなど他部署から色々なデザイン作成の依頼を受けます。
センスは努力で埋めるもの
と僕が言うと、ほとんどの人は「そんなわけない。無理なものは無理」と反論してきます。
ビジネスであろうが、デザインであろうが、私の経験からいうと、センスは努力です。
むしろ、デザインのほうが努力だと考えていますし、それ以上でもそれ以下でもありません。
結局のところ、センスは努力している人しか獲得できないものなのです。
ポイント
センスは努力している人しか獲得できない。
ビジネスセンスがある人の特徴
ビジネスセンスがある人
頼まれた仕事が早い
洞察力が鋭い
世の中の情勢に敏感
多方面にアンテナを貼っている
相手の立ち場になって考えている
行動が早い
自分らしさが出ている
センスがあるというより、単純に仕事ができる人ですよね。
仕事がデキるといっても何をもってできるというのかは定義によります。
まずは目の前の仕事からコツコツ済ませることです。
地道に続けていくことでどこかで「あ、これ、もっと効率化できる」って思えるタイミングあります。
それタイミングこそ、ビジネスセンスが獲得できたときなのです。
芸術のセンスも同じと考えます。
色々な人の絵を見て、勉強し、模倣し、何度も繰り返して上手くなっています。
漫画家がサイン色紙に、ソラで急に絵を書いているのを見ますよね。
絵を書く作業を何千回と行っているからできるのです。
芸術やスポーツは比較的結果がわかりやすいです。
自分の努力の結果が見えるため成長が見れます。
努力の成果物が残っていると、昔と今を比較できるし、成果が出ていればモチベーションもあがります。
一方、ビジネスはどうでしょうか。
資料作りや売上がアップした場合は、見てわかる成果ですが、顧客の満足度や取引先の信頼は数値化できないため目に見えないです。
人は目に見えないものは感覚でしか掴めないため肌で理解できていません。
ビジネスには目に見えない成果はたくさんあります。
たとえ目に見えなくても怠らずに続けることが大切です。
ポイント
ビジネスセンスがある人=仕事がデキる人。
ビジネスセンスがない人の特徴
ビジネスの世界で「この人センスが無いなぁ」と思うときは結構あります。
ビジネスセンスがない人
単純作業に時間を費やしている
調べれば解決できることを人に聞く
上司に怒られているときに言い訳がヘタ
同じ作業を何度も行っている
すぐにメモを取る
同じ質問を何度もする
作業の全体を把握していない
1手先を考えて行動していない
仕事の優先順位がわかっていない
センスが無い人=要領が悪い人。ってイメージですね。
そもそもこの手の人たちは自分ができていないこともわかっていません。
人に指摘されて初めて気づく人が多いです。
先を見越して行動する、作業が遅いなど、自分では気づけないこともあります。
しかし、作成した資料の内容が支離滅裂、取引先の提案が粗末な場合など、見てわかるダメなところは自分でも気づくことができます。
まずは、自分のダメな部分から1個ずつ改善しましょう。
ポイント
センスが無い人=要領が悪い人。
ビジネスセンスがある人が行っていること
仕事が早いビジネスマンはどのようなことに気を配っているのでしょうか。
ビジネスセンスがある人が行っていること
納期の半分で仕事を済ませる意識をもつ
作業スピードにこだわる
仕事に優先順位をつけている
仕事を可視化している
苦手な分野は別の人に任せる
私の先輩ですが、「このひとすごいな」って思う人は何人かいました。
みなさんに共通して言えることは、圧倒的に仕事が早いということです。
とにかく、仕事が早いに尽きます。
では、どうすれば作業を早く済ませるようことができるのか。
まずは、自分の周りで仕事のスピードが早い人を探してください。
そして、その人がなぜ仕事が早いのか見極めてください。
そして、マネしてください。
自分との違いを見極めることで無駄なことや改善できることが見えてくるはずです。
自分と他人の違いに気づいたときに、あなたは間違いなく新たなレベルに上がっています。
結論
冒頭にも言ったようにセンス=努力です。
センスは努力で積み上げることができますが、センスを獲得できるスピードが早い人と遅い人はいます。
それは事実ですし、仕方ないことです。
それでも腐らずセンスを磨き続けるほかないです。
日々の鍛錬のうえに出来上がった、いろんな経験と努力で積み上げたセンスが、あなた自身の個性となっているはずです。